2025年5月の日本EPI協議会定例会が、5月16日15:20から東芝本社とTeamsのハイブリッド形式で開催されました 。
主な議題は、WGテーマ「生成AIを活用したIPLの実践」の各チームからの活動報告でした 。
Aチーム(三菱電機)は、IPLの5段階ステップでの生成AI検証結果を発表しました 。Deep Researchが引用まで抽出できる点や、市場調査での注意点について言及がありました 。データ整形における表からの数値抽出の可能性と文字数制限の注意点についても述べられました 。グラフ解説で特定の引用文献が示されないことや、技術情報把握・整理における既存情報整理への有効性が報告されました 。契約ツールでの技術分析について、以前見られたハルシネーションが改善され、あるツールが使えるレベルだと評価されました 。分析結果を生成AIに与えることで、自分たちの論理飛躍の検証やより良い回答が得られる印象についても述べられました 。
Bチーム(象印)は、INFOSTA掲載内容と生成AI結果の検証について報告し、各国事業状況やSWOT分析で多くの一致点が見られたものの、数値情報の正確性に欠ける点も指摘しました 。また、ある分析ツールでのAI機能によるタグ付与の検証では、名称・要約・クレームで適合率100%だったと発表しました 。
Cチーム(タイガー)は、Copilotでの検討結果を発表しました 。事実確認では正しい情報と間違った情報が混在するケースがあること、業界・競合情報収集では人間が作成した記事がある場合は正しい情報を示すが、素材からの判断は苦手な可能性があることを報告しました 。非特許情報の分類分けについては、参考データとしての活用可能性を示唆しました 。
今回の定例会では、各チームが炊飯器メーカーの立場から生成AIの活用を探る中で得られた成功事例や失敗事例、生成AIでできること・できないことなどの知見が共有され、参加者の生成AIに関する理解が深まる有意義な活動となりました 。
次回の定例会は6月19日(木)15:05~17:00にWeb形式で開催されます 。